あんこで街を元気にする「あんこもん」プロジェクト。【開店準備】では、9月のテスト営業に向け、お店のしつらえも準備していきました。とはいえ、期間限定のテスト店舗なので、そんなにコストはかけられません。あんこもんブランドを素敵に演出し、皆さんの記憶に残るような効果的なVI(Visual Identity)計画を立て、実施していきました。
1)キーとなるツールは「手ぬぐい」と「紙袋」
あんこもんのVI計画は、「あんこもん」のロゴと「I♡ANCO」というタグライン、水引のモチーフをアイテムとして、ピンクと紫のキーカラーで展開していきました。
「手ぬぐい」は店の万能ツール
当初から、様々な用途で使える手ぬぐいをVIに使おうと計画していました。
柄としてどこにでも使いやすいように、各ロゴを繰り返すモノグラムのデザインに。
綺麗な色と手ぬぐいとしての味を出すために、手染めの手ぬぐいをオーダーできる高崎の中村染工場さんに制作を依頼しました。
暑い中での作業、本当に頭が下がります。おかげさまで、発色の良い和風ピンクのステキな手ぬぐいが完成しました!
また、手ぬぐいは店頭でも販売させていただき、結構人気商品でした。
紙袋は重要な宣伝アイテム
手ぬぐいがピンクの展開だったので、もう一つのキーツールである紙袋は紫色を使用しました。白を基調にしながら、マチの部分に紫を配色。お客様の層が若年層からシニアまであることを想定し、持ち歩いても浮かないようなバランスに。でも、あんこもんのロゴが可愛く目立っています。
実は、紙袋が規格品なのですが、2色までしか選べず、それ以上はコスト高になってしまいます。そこでもう一色のピンクの水引マークはシールで対応することにしました。紙袋の口を水引のシールで留めると、ポイントにもなります!
あんこもんでお買いあげいただいたお客様が、この紙袋を持ってマチナカをぶらぶらしていただいたお陰で、かなりの宣伝効果になりました。
2)シルクスクリーンで簡単にロゴ入りアイテムを作る
それぞれのアイテムにロゴをいれるのも、結構コストがかかります。そこで、シルクスクリーンを作って、自分達で印刷してみました。シルクスクリーンはネットで簡単に購入できます。
今回使用したのは「SURIMACCA」というシルクスクリーンのお店。初心者向きで、フレームと組み合わせて購入。
黒と赤の2色刷りは、位置合わせのマーカーを付けて上下に分割し、1つの版で済ませます。
Tシャツはこんな感じで綺麗に印刷できます。
各自のユニフォームには、自分で印刷していただきました!
のれんにも、同じシルク版で印刷しました。これって、だんだん病みつきになってきます・・・トートバッグや冬用のパーカーにも印刷してみたいですね。
3)木箱やお皿も自分達で作る
度々登場する木箱ですが、お菓子業界では「生舟(なまぶね)」と呼びます。蕎麦打ちをしたときに並べるあの箱です。
この姿が作りたかったので、プラのケースではなく、木箱にこだわりました。でも、普通に買うと結構高いんです・・・だったら作ってしまおうという事で、スタッフと一緒に生舟作りに挑戦しました。
桐の長い板にトリマーで底板をはめるための溝を切っていることろ。ここから丸のこを使って、長方形の4辺を切り出します。
4隅は45度でカットして、ボンドとかくし釘で固定。底面はシナベニアで、乾燥防止のための「蓋」も一緒につくりました。初めての割には、それらしくできました!(材料費1000円/台)
ディスプレイとしても活躍します。
次に、お皿。といっても、木の板です。
お皿も買うと高いので、木の板にトレーシングパーパーを敷く方法にしました。使用したのは杉の野地板、180mm幅、長さ1800、厚み12mmが5枚入って1250円でした。ツルツルになるまで丁寧にやすりがけして、20枚ほど切り出しました。
トレペは交換、木は濡れ布巾で拭き乾燥させるので、洗う手間が省けます。また、お皿以外にも店内でのディスプレイにいろいろ活躍してくれました。
告知チラシのバックボードやパンフレットを置く台としても、いろいろ重宝しました。
あんこもんを始め、テストショップを始める時には
1)キーツールを絞り、重点投資
2)シルクスクリーンやシールを活用してロゴ入りアイテムを作る
3)できるだけ自分で(みんなで)作る
がポイントですね!